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リフターの選定方法

2016/08/22

各種リフターの選定方法について

様々な種類のリフターが販売されていますが、その使用用途により台車付きのリフターや、コンベアラインでの昇降用等、多岐にわたります。どのリフターを選べば良いのでしょうか。そこでリフターの選び方について記載しました。大まかにはこの流れでどの製品を選べば良いのか把握できます。あとは価格に見合った製品を様々なメーカーから選んでいただければ良いでしょう。

Contents

使用環境に合わせたアクチュエータ(動力)を選ぶ

まずはじめに、使用する環境に合わせてアクチュエータ(動力)の種類を決める必要があります。

  • 1.空気圧
  • 2.油圧
  • 3.電動(モーター)

大きく分けてこの3種類が現在の主流です。
リフター選定の観点からこの3種類について特徴を見ていきましょう。

空気圧

※利点

  • 圧縮空気を使用するので防爆エリアや防水エリア、クリーンルーム等あらゆる環境で使用可能
  • バルブの開閉のみの制御のため安価である(エアバルブ制御のみで電源不要も可能)
  • 簡単な構造でありメンテナンスが容易

※欠点

  • 圧縮空気(コンプレッサー)が必要
  • 停止位置の制御が難しい
  • パワーは油圧には劣る、油圧の約1/10以下程度

油圧

    ※利点

    • 高出力・高パワーなので重量物の昇降に適する

    ※欠点

    • 電源が必要
    • 油圧制御および電気制御が必要であり、機器としては高価
    • オイル漏れが発生しユニット内のオイル交換等、定期的なメンテナンスが必要
    • オイルを使用するのでクリーンな環境での使用は難しい、使用環境を選ぶ

電動(モーター)

※利点

  • 位置制御が容易

※欠点

  • 電源が必要
  • 高負荷によりモーター故障あり
  • 比較的複雑な機構を要するため、定期的なメンテナンスが必要
  • 電源が必要になるので防爆や防水、クリーンルームに比較的対応できないことがあり使用環境を選ぶ

積載物に合ったリフターを選ぶ

次に、リフターに載せる積載物や昇降距離に合わせて選定する必要があります。

      • 1.積載物の重量
      • 2.積載物の大きさ
      • 3.積載最低高さ(最低地上距離)
      • 4.ストローク(昇降距離)

積載重量

  • 積載物の重量(最大重量を想定する)
  • 重い積載物は油圧式、軽中量の積載物は空気圧式および電動(モーター)式が比較的適する

積載物の大きさ

  • 積載物の寸法
  • 積載物のバランスも重要になる(特に偏荷重はどのタイプのリフターも不適であり、等分布にすることが必要である)

最低高さ(最低地上距離)

  • 最低高さを決める
  • エア式は低床、油圧・電動(モーター)は高床となる

ストローク

  • 昇降必要高さ
  • 停止させる位置を想定(ストロークの上下端で高さが決まる場合は問題ないが、エア式の場合は停止位置制御は不適)

材質の選定

標準は鉄を使用しますが、水の掛かる場合や水中もしくはクリーンルーム等で使用する場合、ステンレス素材を選ぶ必要があります。

  • 1.鉄
  • 2.ステンレス

  • コストの面から標準は鉄製、油圧・空気圧・電動(モーター)、すべての機構に共通。

ステンレス

  • 空気圧の場合は、オールステンレス製に仕上げることが可能
  • 油圧・電動(モーター)の場合は、使用部品等からオールステンレス製に仕上げることが現状難しい

まとめとして、
空気圧・油圧・電動(モーター)の3種類を比較してみます。

空気圧 油圧 電動
(モーター)
出力(パワー) ☆☆☆
高出力・高パワー
☆☆
最低床 ☆☆☆ ☆☆ ☆☆
ストローク高 ☆☆ ☆☆☆ ☆☆
位置制御 ☆☆☆ ☆☆☆
速度制御 ☆☆
スピードコントローラーで調整可能
☆☆ ☆☆
メンテナンス性 ☆☆☆ ☆☆
初期コスト ☆☆☆ ☆☆ ☆☆
メンテ含めた
トータルコスト
☆☆☆ ☆☆ ☆☆
必要設備 圧縮空気が必要 電源が必要 電源が必要
使用環境 防爆・防水(水中でも可能)
・クリーンエリアに最適
オイルが使用可能な環境 一部防爆対応可能

安全対策

リフターは昇降します。隙間に人やモノが挟まると大事故につながることも。必要に応じて安全対策を行いましょう。

  • 1.ジャバラの設置

ジャバラ

  • 隙間に人の手やモノが入らないようにジャバラをオプションで追加可能です
オプションでジャバラをご用意。

株式会社エース設備では、空気圧(エアー)式のリフターおよび電動(モーター)リフターを開発し製造しています。
特にエアー式リフターについては国内ではオンリーワン製品であり長年にわたり納入実績が多く、メンテナンスもほぼ不要で、日本国内にとどまらず世界各方面から高評価をいただいています。

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